前職で固まってしまった
考え方を取り払い、
自分を変えて道が拓けた。

須藤満 Mitsuru Suto

営業部 営業推進 熊谷 マネジャー
2012年4月中途入社

【Profile】
足利工業大学卒業。
寝具販売、人材派遣、金融機関を経てフレックスに入社し、高崎営業所RS営業グループに配属。
2014年9月に異動した熊谷営業所でリーダー、その2年半後にマネジャーに就任した。
現在はマネジャーとしてお客様と向き合う一方、メンバーの育成に取り組んでいる。
料理が好きで、今は本格カレーを研究中。


―須藤さんは異業種からの転職ですね。新しい仕事にはすぐになじめましたか?

それが…そうでもなくて。組織は人が大切であると前職で実感し、「人材を通して企業を支える力になりたい」と意欲を持って転職したのですが、当初はあまり成績を上げられず、先輩とのロールプレイングで営業としての指導を受ける毎日でした。私、初めて売上目標を達成するのに1年半もかかったんです。会社から営業の即戦力になるだろうと期待してもらって入社したのに、「自分は何をやっているんだろう」とふがいない気持ちでいっぱいでした。

―それはつらかったですね。須藤さんにしてみれば「こんなはずじゃなかった」という感覚だったのですか?

それまで働いてきた会社ではそれなりに実績を挙げていて、営業として多少の自信はあったんです。だから、数字がなかなか上がらない状況に「なんで?」という思いは強かったですね。そんなときに先輩から注意されたのは、お客様と向き合う姿勢。「寄り添う気持ちを持て」と強く言われました。振り返ると、前職ではお客様のお悩みに対して解決方法をレクチャーしていくような営業だったので、知らず知らずのうちに、お客様に対して上から目線と感じさせてしまう言動が染みついていたんですね。お客様とのパートナーシップが重要なフレックスの仕事では、長年の経験で固まってしまった考え方からスタンスまで全部取り払う必要がありました。

―それは大変そうですね。どうやって自分自身を変えることができたのですか?

何といっても、周りの先輩たちや上司の存在が大きかったと思います。自信満々で考え方が固まっていた人間に対して、愛情のある厳しさと優しさで、根気よく軌道修正してくれました。あとは、当時新卒で入社して来た後輩の姿にも刺激を受けましたね。気持ちが真っさらなので何でもかんでも素直に吸収していくんですよ。「あぁ、自分に足りないのはこんな態度や姿勢なんだな」と、変わるきっかけをもらいました。

―その後の須藤さんは順調にキャリアを重ねていますね。今、マネジャーとして大切にしていることはありますか?

今は営業所メンバーの育成に力を注いでいます。先輩たちが「須藤の強みって何だっけ。どういうやり方をすれば成長できるんだろうね」と考えて力を引き出してくれたように、自分もメンバー一人ひとりと正面から向き合って、それぞれの強みを見つけていこうと思っています。メンバーそれぞれの考えを理解しながら、今何をやらなきゃいけないのか、ゴールを正しく定めて、あきらめずに着実にやる大切さを教えていけたらいいですね。つらい時期を乗り越え、大事なことを学び取った自分だからこそ伝えられることもあると思うんですよ。

―たしかに、経験していないとメンバーに伝えられないこともありますよね。須藤さんの中で、マネジャーになってから変化したことはありますか?

メンバー育成を任される立場になると、仕事の見え方が変わるんです。例えるなら、メンバー時代は平面的だったのに対し、リーダーになるとメンバーのお客様も積み重なって立体的に見えてくる。マネジャーは営業所全体のお客様の動向が見えてきます。これは面白い発見でした。そんな風景の中でメンバーが成長し、リーダーが育ってくることが嬉しいし、何ものにも代えがたいやりがいになっています。